かつて魔法は、
大いなる法典の下に統べられていた――
魔道書のことごとくを書架に並べ、
魔法使いのことごとくが名を連ね、
<大法典>の名の下に、
魔法世界は秩序と平穏に満たされる。
だが、「大破壊」の以後、
それもすでに過去のこと――。
今や<禁書>は散逸し、
<書籍卿>はくびきを逃れ、
それぞれの野望と欲望の火に、
<愚者>の魂をくべてゆく。
<大法典>はすでに崩れた。
すなわち――
魔道書大戦の幕開けである。
これは、2014年12月に行った、
「マギカロギア」セッションのリプレイ記事です。
2014年12月!!!
突如マギカロギアづいてきたツネユキの声に応え、4人のプレイヤー(以下PL)が、ツネユキ宅に集結していた。
ツネユキ どーもどーもー。今日は、マギカロギアをプレイしまーす。
PL一同 いぇーあ。
ツネユキ 魔法使いになって、邪悪な<禁書>や<書籍卿>と戦い、魔
法災厄を解決するというこのゲーム、楽しんでいきましょー。
PL一同 いぇーあー。
ツネユキ すでにキャスティングとキャラメイクは終わっているので、
各プレイヤーキャラクター(以下PC)に配られた前提設定の確認と、自己紹介をやっていきましょう。
PL一同 いぇーーあーー。
そして、4人の魔法使いが生まれた!!!
PC①:『全の一(カウントレス)』
城座 当麻(きざ とうま)
無自覚に魔法を操れる者、世界の「誤植」、望むと望まざるとに関わらず、魔法世界の扉を押し開けた者、すなわち「訪問者」。
…それが城座当麻である。
魔法戦では<元型>を召喚、【祝福】を与えることで、強大な軍団を形成し、敵を圧殺する。
そんな城座も、普段は友人たちに囲まれ、日常を謳歌する、普通の高校生である。
PLは渓介さん。
PC②:『巡り廻る踊り子(ドールズ・メリー・ゴー・ラウンド』
中善寺 火鉈(ちゅうぜんじ ひなた)
魔法世界に再度の秩序をもたらそうとする<大法典>、その精鋭なる尖兵。<禁書><書籍卿>との武力衝突を前提とした魔法戦の専門家。それが、中善寺が務める「書警」である。
攻撃力に優れ、魔法戦での火力は他の追随を許さない。
彼の魔道書である軍刀が鞘走った時、必ずや悪が一つ潰えるのだ。
真面目で堅物な性格は、位階一位の権限を有し、他のPCを統率する書警に相応しい。
PLはげるすけさん。
PC③:『黄金の孔(ミラクルゴールド)』
六氷 京(むひょう きょう)
「怪物」「妖怪」など、様々に呼ばれる天然の魔法生物。世界が産んだ奇跡の神秘。
六氷のような「異端者」は、利益や信条、趣味で<大法典>と契約し、外部の協力者として禁書狩りに参加する。
齢200の竜種である六氷も、普段は男娼として市井に紛れ、趣味と実益の日々を送っている。
魔法戦となれば、【雷撃】【鋭爪】【竜鱗】…竜の神秘に達した暴力が、敵を引き裂くだろう。
PLはかのんちゃん。
PC④:『一重の表裏をつなぐ(シルヴァーキー)』
井ノ上 久須美(あがない くすみ)
「書工」…それは、魔法使いたちが扱う魔道書を調整・補修、場合によっては改変する魔法職人である。
井ノ上久須美はその達人。彼女の【魔筆】が紙面を走るたび、魔素が大量に生み出され、【回復】は瞬時に傷を癒やす。
戦闘こそ不得手ではあるものの、その後援能力は、魔法事件解決には無くてはならないものなのだ。
PLはぱっちょ。
ツネユキ それではこの4名が挑む魔法災厄事件、「悪夢の騎士と茨殺しの姫君」、その顛末がいかなるものだったのか… セッションを開始いたしましょう!
次回、導入パートに続く。
※キャラクターイラスト
城座当麻:渓介さん
中善寺火鉈、六氷京、井ノ上久須美:げるすけさん