外なる虚空の闇に住まいし者よ
今ひとたび大地に顕れることを、我は汝に願い奉る
時空の彼方にとどまりし者よ、我が嘆願を聞き入れたまえ
~井ノ上久須美のメモ
外なる虚空の闇に住まいし者よ
今ひとたび大地に顕れることを、我は汝に願い奉る
時空の彼方にとどまりし者よ、我が嘆願を聞き入れたまえ
~井ノ上久須美のメモ
人間は自然の猛威と戦うことはできない。
嵐が向かってきたら、逃げなければならない。
だが、魔法使いになれば、嵐と戦うこともできるし、勝つこともできる。
城座当麻(きざ とうま)は高校生である。
魔法に目覚めた彼を導き、力の使い方を教えた<大法典>は、
魔法世界に再度の秩序をもたらさんとする巨大学派である。
城座当麻は日常の平和を守るため、悪の魔法使いと戦うのだ。
かつて魔法は、
大いなる法典の下に統べられていた――
魔道書のことごとくを書架に並べ、
魔法使いのことごとくが名を連ね、
<大法典>の名の下に、
魔法世界は秩序と平穏に満たされる。
だが、「大破壊」の以後、
それもすでに過去のこと――。
今や<禁書>は散逸し、
<書籍卿>はくびきを逃れ、
それぞれの野望と欲望の火に、
<愚者>の魂をくべてゆく。
<大法典>はすでに崩れた。
すなわち――
魔道書大戦の幕開けである。
これは、2014年12月に行った、
「マギカロギア」セッションのリプレイ記事です。
マギカロギア!!
強大な魔法使いになり、妄言を駆使しながら禁書を封印する、
一大スペクタクル現代伝奇叙事詩。
ヘマをこけば、魔法使いが勝手に指名した一般人に迷惑がかかり、親が死んだり、車が突っ込んだり、借金の借用書が飛んできたりする。2回ぐらい連続ブローを食らうとそいつは死ぬ。