去るGWのさなか、ツネユキは今HOTな艦これRPGをプレイしましたぞ。( ^ω^)ノ
冒険企画局、しかも河嶋先生のデザインとなれば、ツネユキとしてはやらざるをえない!
ちなみに、ツネユキは原作ゲーム未プレイの非提督ですが、そんな僕でも二次創作動画程度の知識があれば、GMができる!
それが艦これRPGの底力、なのです!
艦これRPGは、GM=提督、PC=艦娘となって、キャッキャウフフの交流を経たあと、強大な深海棲艦と戦うRPG。
とにかくセッションの進行は早く、それでいて薄くなく、スピードを求める現代社会にマッチしたデザイン、すなわち原作のブラウザゲームとしての立ち位置にもピタリとハマる仕上り。
今回PCに選ばれた艦娘は以下の3人!
最上型三番艦
航空巡洋艦 鈴谷(すずや)改
「チーッス。」
その攻撃が精神的なものか物理的なものか、それすら我々の科学力ではわからないのだ。
――【絶対領域】について ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ
俗に艦ギャルとも呼ばれるJK艦娘、鈴谷。
スカートとニーソの間の肌色空間、いわゆる「絶対領域」を持つ。
問題は、その名を冠した固有アビリティ【絶対領域】を使うと、なぜだか目の前の敵が全員損傷することだ。
彼女の「絶対領域」とは、ATフィールド的なモノだとでも・・・?
PLはアルカス。
暁型三番艦
駆逐艦 雷(いかずち)
「私がいるじゃない!」
速い! すごい! ダメージが出る!
駆逐艦、雷の【行動力】は高い。おおよそ大和の3倍ある。
【行動力】は判定の振り直しに使う重要リソースであり、その運用はゲームの行方を左右する重要なファクターだ。
雷はその【行動力】の消費を肩代わりできる固有アビリティを持ち、艦隊の安定性に大きく貢献する。
火力面においても、高い命中力を活かした確実な連続攻撃と、ダメージダイスを振り直す【全門斉射】を完備しているため、不安は少ない。
「そこのところも、よろしく頼むわねっ!」
PLはKやん。
大和型一番艦
戦艦 大和(やまと)
「ホテルですってぇ? ち、違います!」
艦娘、大和は超弩級戦艦である!
彼女に46cm三連装砲を搭載した鎮守府は、海の平和を守る正義の組織である!
大和は深海棲艦を殺すために、他人の2、3倍のダメージダイスを振って戦うのだ!!
ヤマトナデな見た目とは裏腹に、46cm三連装砲=強パンチ連打で敵を沈めることに命をかけるハードパンチャー。
\まっくのうち!/ \まっくのうち!/
STR極振りめいた「最強のワンパターン」型の宿命として、想定外の事態に脆い一面も。
特に、0になると行動不能になる【行動力】は6しかなく、その消費は1D6が基本なので、「振り直ししようと思ったら行動不能になっていた」などということも、充分あり得る。
【行動力】を代わりに消費してくれる雷は、まさにベストパートナーと云えるだろう。
PLはかのんちゃん。
章前。
その日、海の平和を守る鎮守府に、三人の艦娘が赴任した。
大和(やまと)、雷(いかずち)、鈴谷(すずや)の三名である。
シナリオの推奨レベルが2だったので、ルール説明も兼ねたショートシナリオ「敵チュートリアル艦隊を撃退せよ」を45分で終え、レベル2になった彼女らは、成長しながら感想戦に入った。
おおむね「大和の火力がヤバい(^^)」「雷ちゃん超便利(^^)」「鈴谷の【絶対領域】強いけどわけわからん(^^)」という感想に落ち着き、自らの力に畏怖すら抱きながら、シナリオ本編が始まった。
導入フェイズ。
提督「台風が来てヤバいので周辺海域をパトロールしながら資材を集めるのだ」
艦娘たち「「「ヨロコンデー!」」」
タイムイズマネー。導入フェイズはすみやかに終わり、シナリオ本編となる鎮守府フェイズに入った。
鎮守府フェイズ。
このフェイズでは、各艦娘が秘密のカードに「日常」「交流」「遊び」「演習」「遠征」「作戦」の各シーンから、「どのシーンをやりたいか」と「キーワード」を書き、それらを山札にして順番に引き、シーンに対応した表を振る、という、冒険企画局のいつものやつを知っている方ならば容易に想像できるであろうケイオスのロクロを回していくことになる。
提督から与えられた任務は「資材の獲得」。効率的にこなすには、原作ゲームにもある「遠征」のシーンを希望に出すのが望ましい。
相談禁止のルールの中、艦娘たちは互いに目配せし、頷き合って希望のシーンを書き込んだ。
彼女らが提出したカードは、「遊び」「交流」「遊び」だった。
彼女らは互いを指さし、m9(^Д^)プギャーってした。
結局、パトロール中に遭遇した敵をストⅡのボーナスステージみたいに大和が強パンチでバラバラにし、ドロップで資材をまかなったことで「資材の獲得」は達成されたのだった。
そうこうするうち、台風に紛れた深海棲艦の艦隊が鎮守府を襲撃し、提督がorzポーズで「もうだめだ、おしまいだあ」となったところに艦娘が駆け付け、決戦フェイズに移った。
決戦フェイズ。ここまで1時間半くらい。そうとうに早い。
いままでの戦闘で46cm三連装砲の火力にすっかり酔っていた大和は、腕をグルングルン回しながら、次の瞬間爆発四散しているであろう敵を指さした。
( ^皿^)σ「戦艦大和。推して参ります」
原作ゼリフがしらじらしく響く中、賽が投げられた命中判定は失敗。
大和「(^^;)【行動力】使って振り直します」
雷「( ;・∀・)大和、大丈夫? 大和の【行動力】は6しかないよ」
鈴谷「( ;^ω^)行動力の消費は1D6だから、6が出たら行動不能になるわよ?」
大和「(^皿^)6なんてそうそう出ないでしょう」
雷「( ;・∀・)出るときには出るし、ここは予定どおり、私が固有アビリティで肩代わりしたほうが・・・」
大和「(^皿^)私の固有アビリティ【艦隊の希望】の効果で、敵を殴ると【行動力】が回復するので、その分がもったいないですし」
雷「( ;・∀・)」 鈴谷「( ;^ω^)」
大和「(^皿^)行動力消費しまーす」
おおかたのフラグを回収し終えた大和が1D6を振った。
結果は「6」。
超弩級戦艦。
ギネス認定のスケール。
戦艦の中の戦艦。
艦隊の希望。
大和はこうして、行動不能となった。
大和「(゚∀。)」
雷&鈴谷「「(゚Д゚)」」
そこから先は、まさしく死地であった。
大和というファイタークラスを失った雷と鈴谷は、高い【回避力】と【行動力】で立ち向かうも、倍する深海棲艦の飽和攻撃の前に、ファンブルによる自損もありひとつ、またひとつと被弾し、損傷していく。
劣勢に立たされながらも雷と鈴谷はよく戦い、雷は砲身が焼き尽くまで撃ち続けて刺し違え、鈴谷はなんかよくわかんない【絶対領域】ビームで着実にトドメを刺していき、辛くも勝利条件を満たすことに成功したのだった。
ルールミスで轟沈していた大和、そして奮戦のすえ親指を立てながら海中に没した雷をサルベージする判定にも成功し、命を拾って鎮守府に帰還した艦娘たちは、神棚をひとしきり拝んだ後、ゲームを間違えたかのように叫んだ。
「生きててよかった!」
( ・∀・#)( ^ω^#)「・・・だが大和、テメーはダメだ」
(^皿^;)「ア、ハイ」